Vete.

今日は、やっちまったーーー話を。

毎週金曜日に市が立つ(ティアンギス)というのを聞いて、少し覗きに行ってきた。タコス屋から、日用品、DVD、服飾、野菜まで、ありとあらゆるものがそれぞれの屋台で売られていて、見て楽しい、歩いて楽しい場所である。

少し時間があったのでうろうろしがてら、価格調査もしてみることにした。価格があってないようなところでは、ぼったくられてはいないだろうか、という不安が付きまとうのだ。だから、これはいったいどれくらいで買えるものなのか、という相場を知ることはとても大事だと思う。

特に急を要して必要なものではなかったが、じゃがいもが目についたので

「これいくらですか??」

と尋ねてみた。

「キロ19ペソだよ。」

と言われたので、いくつか取って、

「じゃあ、これでいくら??」

と聞くと、

「12ペソ」

と言われた。

「うーん、12ペソか……。」

と渋ると、

「10ペソでいいよ」

と言われたので、

「じゃあ、もう一個足してもいい??」

と聞くと、

「Vete!!」

と言われた。おばちゃんの口調の感じで、「帰りな」というようなことを言われているのがわかった。あとで、友だちに「Vete」の"ve"って何の活用なのかを聞いてみると、ir(行く)の2人称(君)に対する命令形だった。つまり、「行け!!」ということで、このシチュエーションの場合、想像した通り「帰れ!!」と言われていたのだ。

後日、スーパーマーケットでキロ当たり同じくらいの値段のじゃがいもを見つけたので、いくらするのだろうと思い、おばちゃんのところで買おうとしたくらいの量をためにしに買ってみた。後でレシートを見ると、おばちゃんのいった値段とほぼ同じ(か、むしろ少し高いくらい)だったのをみて、猛烈に反省した。

これなら、「帰れ!!」とすごい剣幕で言われたのも無理はない。おばちゃん、ごめんよ、と心の中で謝った。

市場や●●屋さんで、交渉をしながら買い物をするのは楽しい。でも、正当な値段を知らないで調子に乗って値切りまくっていると、相手に不快な思いをさせるし(何より、失礼)、自分もいやな気持になるので、相場を知ったうえで買い物に挑むのは大切だなぁ、と思った。次回からは、気を付けよう。


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