早起きは三文の徳


この間、丘に登ってきた。オアハカは、ゲラゲッツァというお祭りで有名なのだが、その会場になるスタジアム的なものが丘にそびえたっている。結構街の中からでも目立っているので気にはなっていたのだがもっぱら「あのあたりは治安が悪い」との評判で、1人では寄りつけずにいた。

そんなところへ、少し顔見知りになっていたアメリカ人のおばちゃんたちと街でばったり遭遇。

「丘に登りに行くけど、よかったら一緒に行かない??」

とまさかのオファー。あ、ありがたすぎるーー!!!詳細を聞いたら、やはり危ない&日中は気温がかなり上がるのでうろうろできないとの理由で、まぁまぁ早い時間に集合することになった。

当日向かっていると、こないだの"mago(魔法使い)"のおっちゃんと遭遇した。(な、なんて狭い町なんだ!!!)そして、なぜかおっちゃんも一緒に集合場所に向かい、集合場所に着くと、アメリカ人のおばちゃんと談笑しているではないか。な、なに?!知り合いなのか?!だからこの間、私がどこに誰と行くかをあてられたというわけなのか?!種明かしは簡単だけど、でも、この人たちがどういういきさつで出会って、どうして日本人の私の話題を出したのか(しかも偶然にも共通の知り合い)、その辺はよくわからない。まぁ、世の中は、出会うべき人と出会うようにできているから、この人たちと知り合いになったのも何かの縁なのだろう。

そして、その縁のあるアメリカ人のおばちゃん2人と、メヒコ人のおっちゃんと、日本人の私とで、丘をハイキングすることになった。ちなみに年齢は私が断トツに年下で、他の人たちは私よりも20歳か30歳くらい年上だ。

だからと行ってやはり、欧米人の基礎体力をなめてはいけない、とつくづく思った。山道を歩くのが早いのだ。本当に早い。なに?!なんで?!足の長さの違い??なんなん?!本当、意味が分からない。

早朝とあり、危険な感じはしなかった。それどころか、犬を連れてランニングをしている人やら、家族連れやら、結構な運動人口なのである。メヒコは肥満率が世界一とも言われている(去年くらいにアメリカを抜いて1位になったというニュースを見たような気もする)から、近年国を挙げて運動に力を入れているようだが、自ら走ったり運動を激しくしているメヒコ人をこんなに一気に見たことがないから驚いた。私たちがのぼっているときにすれ違う人たちは、だいたい坂を駆け下りていた。

「おおお、アクティブ!!」

って、どこに驚いているんだか……。

丘なので、もう一つ、「ここが頂上!!」というポイントはなかったけど、染色や自然植物に通じているおばちゃんたちだったので、葉っぱをむしってにおいをかいでみたり、なんかの種を食べられるといってもらったり、なかなか楽しい道中だった。一番高そうな場所からは、ぐるりと町の外が見渡せた。空が青くて、空気もすんでいるからとても気持ちがよかった。メヒコ人のおっちゃんは、「あれがモンテアルバンだ!!」とか、「アッツォンパ村だ!!」とか、いろいろガイドをしてくれた。でも、モンテアルバンという単語を一番連呼していたから、一番おすすめなのかな、と思った。

小一時間か二時間ほど散策して、丘を下ってからみんなで朝ごはんを食べに出かけた。小さな市場でJugo(100%フレッシュジュース)を飲んだ。う、うまいーーーー!!!それから食堂で朝ごはんを食べて、さらにそのあとコーヒーを飲みに出かけて、「じゃあ、私は今からワークショップに参加するからおいとまするわ!!」とアメリカ人のおばちゃんの一人と別れて、時間を見たらまだお昼前だった……。なんとまぁ……。

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