雨期


最近やたら夕方ごろに雨が降るなぁ、と思っていた。雨期はまだ先、と思っていたけどこの感じはどうももう雨期に突入したらしい。

雨が降ると「いやだなぁ」と思っていた時期はいつだろうか。たぶん、学生の時が一番雨が嫌いだった気がする。高校生の時は自転車通学だったので、カッパを着て必死でチャリンコをこがなければならなかったし、大学生の時は雨が降ると必ず阪神電車の車両は妙なにおいでとほほと思いながら通っていた。そんなわけで、「雨やのに……」というネガティブな気持ちが先行していたからだろう。

しかし、「雨が降ってるけど出かけなくていい」というのを経験してみると、これがなんともいいものなのだ。しとしとあるいはざあざあ降る雨の音を聴きながら家の中にいるのは、贅沢とすら感じる。雨に降り込められるという表現も好きだし、実際そうなったときはわくわくした気持ちにすらなるから不思議だ。

メヒコには(少なくとも、私が住んだことのある街では)、雨季と乾季がある。乾季は本当に雨が降らない。そして、雨季はうそみたいに雨が降る。私がうそみたい、と感じるのはその降水量というよりも、夕方になると空模様が怪しくなって、ザーーーーと降り始めるその一種の規則正しさだ。日本の梅雨は、しとしとと一日中降っていたりするからあまりその規則正しさを感じない。オアハカは朝から曇りがちで空がどんよりとしていることも多いのだけど、まとめて降り始めるのはだいだい夕方だ。

海に囲まれている日本と違い、水事情はそんなによくないメヒコ。特にオアハカは、水辺から遠いので家庭では給水車で運ばれてきたものを各家庭の屋上などにある水タンクに溜めて使われている。だから水圧は強くない。日本の水道事情はすごいとつくづく思う。あの水圧、一定の温度、さらには蛇口から出てきた水を飲めるというのだから、これは本当にすごいことだ。まぁ、そんなわけで、水は大事に使わないといけない国に暮らしていると、一層雨はいいなぁ、と思う。恵みの雨だなあ、と感じる。だから、雨が降りそうな気配(においや雲行き)を感じるだけでちょっとわくわくしてしまう。

家に帰ってきてからちょいと昼寝、のつもりが起きたら夜の8時だった。軽く6時間ほど昼寝したことになる。昼寝というか、これはもはや本気寝の域だ。起きると、雨の音が部屋の中に響いていた。なんか食べよう、と思って台所の蛇口をひねると、シュココココと音がするのみで水が出てこない。ガラフォン(飲料水)も底を尽きていた。

……なぜだ。

外はこんなに雨で水浸しなのに、私の部屋にはこんなにも水がないのだ。そして、水がないと何もできないことを痛感する。理不尽。不可解。寝起きでめんどくさいという気持ちがかなり強かったのだが、なにはなくとも水、なのでだるい気持ちを抱えながら大家さんのところへ。

本当、大家さんにはいつも水絡みのクレームしか言いに行ってないような気がする。まぁ、それが生活というものだ。

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