今日の記録。



7月。2015年も折り返しをむかえたと思ったら、今月ももう折り返し間際である。

ここの所、家に帰るとインターネットがない。今週は、家に帰って時間を充実させようと思っているのに、家に帰ってインターネットがないのだから出ばなをくじかれた気持ちだ。返したいメッセージもあるのに。インターネットがないとそのページを開くこともできない。便利なんだか不便なんだかよくわからない。

仕方がないので手を伸ばしてもらった手紙に目を通す。その人がその手紙に向かっていた時の空気も含めて届くからやっぱり手紙はいいな、と思う。

そう、今日インターネットがつながったらブログを書こうと思っていた。繋がってないけどかけるので、とりあえずメモ帳に書きつけることにする。

6月くらいから職場はいわゆる繁忙期で、小忙しい。文句を言いだせばきりがないから割愛。それよりも印象的だった出来事。

今日、天窓のドームのようになったところが割れた。ドーム状になったところの素材はプラスチックで、半透明になっている。そこから光を採って階下のスペースを照らすような構造になっている。そのプラスチックが割れたというのだ。下にいた女の子の頭と顔に直撃したらしく、鼻の頭を少し負傷したようだった。

小学生の男の子がふざけてそこにもたれかかったか、飛び乗ったのが割れた原因だったそうだ。私がたまたま通りかかった時にはすでに「びっくりしたなぁ」という状況で、男の子のお父さんが「私の息子がやりました。壊れたものは弁償しますから」と申し訳なさそうにやってきた。

ぽっかりと穴の空いた天井と落ちてきたプラスチック、鼻の頭を押さえている女の子をを見て、「大丈夫?」と声をかけ、上司に状況を説明しにいかないと、ととっさに思った。

そのあとしばらくたってから、階上に行きプラスチックが割れた様子を見た。その時はじめて、一体どうやったらこれが割れたんだ。というか、あの男の子は落下しなかったのか、大丈夫だったのか、と怖くなった。1階から2階、めちゃくちゃ高いというわけではない。しかし、そこから落ちたことを不意に想像するとどきりとする。それに気づいたのは、男の子とお父さんが作業場にいなかったのを知った後だ。男の子のお兄ちゃんとお母さんは作業をしていたけど、私はその時に不用意にも「あれ、男の子は??」と聞いてしまった。

階下に降りて、再びぽっかりと空いた天井を見上げて、お母さんの顔が思い浮かんだ。困ったようで作り笑いのような、今にも泣きそうな何とも言えない顔。

男の子はお父さんとちょこんと座っていて、足が汚れていた。「大丈夫?」と声をかけたけど、男の子は意気消沈した様子。お父さんはなだめながら、私の声掛けに応えてくれる。汚れた足を見て、もしかして、私が思っていたよりもずっと大事だったのかな、という考えが頭をよぎった。

勢いよく寄りかかり、その圧に耐え切れず割れたプラスチック。もしかしたら、男の子もまるごと下に落ちそうになっていたのかもしれない。それを想像したらドキッとした。男の子が意気消沈しているのは、その時の恐怖なのか、それともみんなに迷惑をかけた申し訳のなさなのか、状況を見ていないから想像でしかないけど、両方かもしれないと思うと私の陽気さが自分自身で無性に腹立たしく、事態を軽く見ていた自分が怖くなる。想像力が足りないな、と。

でも、すっかり落ち込んで元気のない男の子になんとかしてやれないものかと、折り紙で紙でっぽう作って持って行ってあげた。作業を終えたお母さんとお兄ちゃんもやってきて、お母さんに「オラ」とあいさつをするも、お母さんの目には涙が浮かんでいた(ように見えた)。

その涙の意味を考えた。息子がもう少しで大事故になっていたかもしれない震えるほどの怖さなのか、気丈にふるまわないといけない母としての責任感の緊張のあらわれなのか、息子が危険な目にあったという怒りなのか、正直なところ、私にはわからない。想像をめぐらすのみで、どう寄り添っていいのかわからなかった。私がまだ誰かの親になっていないからかもしれないし、私が鈍感なのかもしれない。

私が立ちすくんでいるものだから「??」という顔をされ、「あ、いや、彼が元気なかったからこれをプレゼントしようかなと思って」と紙でっぽうをあげて、鳴らし方を教えてあげた。不意に鳴ったパアアアンという大きな音に男の子は「うおおおお!!」と驚き、目がるん、となった。「こうするねんで」と教えてあげたけど、もしかしたら余計なお世話だったかなぁ(今声をかけたこと全部が。)、という気もした。それよりもどうして、プラスチックが割れてお父さんがやってきたときに「息子さんは大丈夫でしたか?」と真っ先に聞いてあげられなかったのだろう。なぜそれが2、3言目だったのだろう。

「よかったね」とお母さんは子どもに声をかけたけど、そのあと少し早歩きになって、私は、もしかして泣いているのかも、と思った。

今日は、一日中ずっと忙しく、いろいろあったけどそのお母さんの顔が忘れられない。

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