ようやく見ました。"COCO(邦題:リメンバーミー)"

公開はいつだったか。もう2か月くらいたつのかもしれない。そう、映画「COCO」こと日本では来年3月に公開予定の「リメンバーミー」のことである。



ピクサーがつくった、メヒコの死者の日のお祭りが題材となった映画で、何かと話題の映画である。(私の周りにメヒコ好きが多いから待ち望む声が大きいだけなのかもしれないけど……。)

死者の日が過ぎ、クリスマスが過ぎ、アメリカではもうDVDが出ているというではないか。(ホストファミリーのお母さん談)なぜまだ見ていなかったのかというと、公開当初は人が多そうだからもう少し待とうと思っていたのだが、それ以降は、なんとなくずるずると見に行く機会を逃していたのだ。昨日公開スケジュールをチェックすると、さすがに上映回数が減って来ていた。これはもう見ておかないとだめだ、と、ヤ―――!!とバスに飛び乗った今朝。

上映15分くらい前に映画館に到着した。全席指定席らしいのでどこがいいか聞かれたときに見せられた座席表は真っ新だった。さすがにもう見に来る人はいないのか。もしかすると一人で鑑賞できるかも、なんて淡い期待を抱きつつ上映開始を待つ。すると、上映開始3分前くらいからぞろぞろと何組かが滑り込んできて一気ににぎやかに。

内容に関しては一切伏せるとすると、「もう、見に行っておくれやす」としか言えない。多分、全然泣き所ではないと思うのだけど、映画開始早々からスクリーンいっぱいに映し出されるメヒコの美しい風景になんだか泣けてきてしまった。

映画COCOは、死者の日が盛大にお祝いされるオアハカにも取材が来たそうで、テオティトランデルバジェという織物が盛んな街に映画のクルーが来た時には、私の知り合いが通訳をしたそうだ。というのを公開当初に聞いていて、見てみてなるほど納得。実際にオアハカで見たことあるような風景が見事に切り取られて、なんだかじいんとしてしまった。

邦題は英語の「リメンバーミー」ということだけど、COCOそのままでもいい気がするし、和訳するとしたら「覚えていてね」というよりは「わすれないで」というのがしっくりくるような気がした。映画の中では、メヒコの人たちの死生観や価値観を見ることができて、観たらメヒコという国のことを知らない人は知りたくなるだろうし、知っている人はもっと大好きになると思った。

内容を言えないからこのようなふわ~っとした感想になってしまったけれど、ぜひとも映画館で見てほしい美しさ。欲を言うならばセンパスチル(マリーゴールド)という死者の日の時に飾られる花(オレンジの花)のにおいも届いたら言うことないのになぁ。

Un Poco Loco(ちょっとへんてこりん)。この歌、よかった!


ええもんをみた、と映画館を後にしたら、映画の中に出てきたようなおばちゃんやおっちゃんがうろうろしていてなんかこの裏切らへんメヒコの感じを改めていいなと思った年末の一日。

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