2018年を振り返る

再び、大晦日。去年の振り返りのブログを書いたことは覚えているけど内容はすっかりと忘れ、今再び読み返し、なるほどな、と。ここ数日、ああ、そろそろ今年を振り返らなあかんとそわそわしていたけど血眼になってカレンダーを刷ってばかりで、なかなかその時間が取れなかった。

このカレンダーづくりも今年で3年目。1年目よりも2年目、2年目よりも3年目とできることを自分で確認するために、そしてオアハカにおいて圧倒的にプリントの経験が浅い自分に刷りまくる場を自ら与えるためにしているこのカレンダーづくり。自分の首を自分でしめるようなMな活動だと思っていた。3年目の今年は、10月くらいから

「来年のカレンダー楽しみにしてるで!!」

と声をかけてもらえたり、オアハカで唯一カレンダーを扱ってもらっている友達の工房でも「来年のカレンダーの問い合わせがあるよ」と言ってもらえるようになって、それが新たな力となってカレンダーをつくるのが楽しみで楽しみで仕方がなかった。誰かに楽しみにしてもらえて、しかもそれが生活の中で使ってもらえて1年を一緒に過ごしてもらえるというカレンダーということで、私の中で1年の集大成的な大事なものつくりの活動の一部にまでなったことに本当に感謝と喜びを感じる。



今年のカレンダーは、各月シルクスクリーン2色、エッチングプレスで印刷の木版画の計3印刷。木版画はもちろん全部カレンダー用に新たに作ったもので、シルクスクリーンは去年できなかったオイルベースインクでの印刷に成功して、触ると少しポコポコしていてインクがのっているのを感じることができて、自分の中では「やったーーー!!」と大ガッツポーズなので、本当、たくさんの人に手に取ってもらえたらうれしいなぁと思っている限りの出来。

計画的にもっと早くから取り組めば、大みそかまでカレンダーカレンダーとノイローゼのように刷りまくったり街をかけずりまくったりすることもないのだが、今年の後半は本当にバタバタバタと怒涛の日々を送ったと、改めて思う。



9月にまさかの今年2回目の日本。大阪でUNKNOWN ASIAというアジア圏のアーティストを対象としたアートフェスに参加させてもらう。10月、オアハカでフェリアグラフィカというプリントマーケットに参加。11月中旬アメリカに行って活版印刷のベンダークックを初めて触らせてもらい、12月セントルイスでのプリントバザーに参加。

というわけで、後半はなんか常に何かの準備に追われていたな、という感じがする。

31日の朝は朝食をパスしてとりあえずオフィスデポへ。前日までに刷りまくったカレンダーを製本してもらいに。昨年お世話になったお姉さんの文房具屋さんに本当は頼みたかったのだが一足先に年末休暇に入られてしまって、今年はオフィスデポへ頼むことに。さすが、大きな資本を持ったところは、年末年始もフル稼働で助かる。

カレンダーを製本している間に、カフェへ。そして怒涛の手紙書き。年賀状のような、結局また手紙を書いている。最後の最後にちゃんといすに座って、相手のことを思い浮かべながら自分の字で手紙を書けていることにようやく心がほっとした心地だ。手紙を書くことができないくらいに余裕をなくしていたのだ。だから、今日の午前の時間はほんまに至福だったなぁ。青い空がまぶしい大みそか。

今年の目標3つの振り返り。

1)人間関係をていねいにする。(ていねいに人と関わる。)
2)スペイン語を読む環境に入る、作る。
3)プリント技術をUPさせてプリントショップを具体化させる。

1)人間関係をていねいにする。
これは、オアハカで暮らす年月が長くなるほど知り合いがふえ、そして町が小さいというせいで、薄い知り合いばかりが増えていくようなそういう感じに疲れてきたから出てきた目標だった。友達と知り合いはやっぱり違くて外に出かけるとどこに行っても誰かに会って、なんだかただの調子ええやつみたいで居心地の悪さをおぼえはじめていた。だから、自分が大事に思う人たちとていねいにかかわりたい、そう思ったのだ。ていねいにできた部分もあるけど、時間に追われる感覚がいつもあり心のゆとりが足りていなくてちょっと連絡を取り切れなかった人たちもいるな、という感じがする。だから、来年はもっと自分自身の心にゆとりを持ちたいと思う。

2)スペイン語を読む環境に入る、作る。
これは全くダメだった。相変わらずスペイン語を読むのが苦手だ。心のバイブル進撃の巨人スペイン語版すらちょっとおろそかにしてしまった2018年。しゃべる方ばっかりではなく、本当、読まねば。

3)プリント技術をUPさせてプリントショップを具体化させる
プリント技術、シルクスクリーンに関していえばTシャツの印刷を依頼してもらえたり(自分のデザインではないものも)、それを店で扱ってもらうということでたくさんの経験を与えてもらえた。そのおかげで、版を繰り返し使う場合の扱い方を身をもって学部ことができた。
プリントショップの店としての具体化にはまだ至らないけれど、こういう店をしたいというビジョンはだんだんと明確になってきたと思う。日本に帰った時にミニワークショップを開催したり、アメリカで印刷を通して地域に貢献するというNPOを見学させてもらうことで、地域の人たちと自分の好きなことで関わる、という方向が理想的だと思っている。

今年の振り返りの反省点は、時間と心に余裕を欠いたということだ。来年は、芯はあつくめらめらと、でも心穏やかにいきたいものだ。


日本はもう年が明けたな。

あけましておめでとうございます。昨年は日本に行ったときにいろいろとサポートをしてくれて本当にありがとうございました!!今年もどうぞよろしくお願いします!!

みなさまにとってますます楽しくて素敵な1年になりますように。今年もどうぞよろしくお願いします。

メヒコもあと1時間ほどで2018年が終わる。おお掃除も洗濯もできていないけど、個の振り返りで心の整理だけは少しできたかな。

さて、コーヒーでも飲んでお菓子でも食べて新年を待とう。


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